【カナダ文学】現実世界でも起こりうるかも…ーハンドメイズテイルー

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カナダ文学赤毛のアンは日本人の私たちでも馴染みがあります、
今回紹介するハンドメイズテイルもカナダ文学の中で有名です。

1985年に本が出版され、2017年にはHuluでテレビドラマ化され、エミー賞まで受賞しました^^

今回の記事では、この本をの見どころを紹介します!

最近面白い本探してるんだけど、あんまりピンとくるものがないな~。。

って方、是非ハンドメイズテイル読んでみてください♪

ハンドメイズテイル(The Handmaid’s Tale)

1985年に発売されてから長い年月を経て再度注目を集めているこの本ですが、
どうして今になって?と思いませんか?

この本が、現代のアメリカに通じる所があると話題になったんですね。

Atwoodさんは冷戦下の西ベルリンに住んでいたそうで、その近くの国々も訪れたそうなのですが、冷戦下で誰かにスパイされている不安沈黙を強いられること、本の内容の変更婉曲的な手段で情報をつたえることなどを経験し、それがこの本にも影響したと話しています。

私がこの本を読んだ感想を先に言うと、
「え、え、え?何?どういうこと…?えー?!そういうこと!?」って感じでした。笑

では、一体どんな内容の本なのか概要を説明します^^

いつの時代の話なのかは不透明…(最後まで読めば、どうしてかわかります!)
場所は現在のアメリカ/ハーバード大学周辺です。
全体主義者がクーデターを起こし、彼らはキリスト教原理主義・白人至上主義・男性至上主義を追求する、ギレアド共和国を作ります。

男性・女性ともにランク付けされ、厳しい階級社会に変貌しました。

女性の地位は一気に没落し、資産/権利、全てを取り上げられてしまいます

女性のランクは服の色で識別できるようになっていました。

=ハンドメイド。子供を産むことのできる健康な体を持つ女性で、地位は低い。
=司令官の妻。女性の中で一番地位が高い。
ストライプ=社会的に地位の低い男性の妻。

この物語の主人公はオブフレッドというハンドメイドです。

この時代は、環境汚染により子どもを産むことのできる女性が減っていたんです。
ハンドメイドの仕事は司令官の妻に代わって、司令官との間の子どもを産むこと。
とてもいやな言い方をすると、子ども産出マシーンです。

そして、すべての行動を”目”監視されているので、逃げることは到底不可能です。

このオブフレッド、本名ではありません。英語でOffred。これはOf Fred、そうFredさんの所有物という意味です。
ハンドメイドは全員、Of◆◆という名前を付けられました。

オブフレッドには旦那と子どもがいたのですが、ギレアド共和国建国後に引き離されてしまい、行方が分からなくなってしまいました。

オブフレッドはこの現実を受け入れられず、この国から何とかして亡命しようとします。

そんなお話です。
最後は私の感想のとおりです。笑

全体的に暗めですが、読み進めていくうちに面白くなってきます^^
そして、司令官との関係も見どころですね。
最後までちゃんと読まないと、私の感想にはなりません!笑

面白そうと思った方は、是非読んでみてください^^
英語でチャレンジしたいよ!という方も、リンクのっけておくのでどうぞ!
kindleだと1000円切るのでお得です^^

本読むのはいやだわぁって方、Huluでドラマが放送しています^^
本の内容とは違う部分が多々ありますが、これはAtwoodさんもどんどん変えちゃおー!
みたいな感じで参加しているので、現代版で面白いとおもいます^^

最後に

Margaret Atwoodさんは、インタビューでこんなことを話してます。

変化は稲妻のような速さでやってくるかもしれない。「ここでは起こり得ない」はあてにならない。状況によっては、全てのことが起こりうる。”(引用:The New York Times

この本も一見おとぎ話に見えますが、実際のAtwoodさんの経験と冷戦下での世界が影響しているので、おとぎ話ではないんです。

Atwoodさんの言葉どおり、ハンドメイズテイルのような世界がやってくる可能性もなきにしもあらず…。

いかがでしたか?カナダ文学になじみのない方も、是非読んでみてください^^

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